FXコラム「レンジ相場とは」
外為相場のチャートを眺めていると分かりますが、チャートが同じあたりを うねうねしている所と、一気に一方向に進んでいるところがあります。
この同じところでうねうねしているのがレンジ相場、一方向に進んでいるのが トレンド相場と呼ばれるところです。FXマーケットはこのレンジ相場とトレンド相場の 2つの組み合わせで出来ています。
レンジ相場とトレンド相場ではトレードの戦略が異なります。今回はまず レンジ相場について書きたいと思います。
レンジ相場において大事なのはこの天井と床を見極めることが大事です。 基本的には床と天井で跳ね返ることを前提にエントリーとイグジットを繰り返します。 例えばドル円では床に来たらロングエントリー、天井に着いたらイグジット、そして天井から ショートエントリー、また床についたらイグジットです。
レンジ相場で大事なことは天井と床を見極めることですが、次に大事なのが レンジ相場の終わりを見極めることです。床に来たと思ってロングしたとたんに レンジ相場が終わって下に突き抜けてしまうと思わぬ含み損を抱えることになります。
じゃあどうやったらレンジ相場の終わりが分かるのか? 残念ながらいつ終わるかは事前に予想することは難しいです。 なので大事なことはレンジの天井・床を突き抜けた時に含み損になっている ポジションがあった場合はすぐに損切りをすることです。
損切りは精神的に嫌なのは分かりますが、せっかくレンジ相場で稼いでも 「また戻るだろう」なんて含み損を放置していたがためにすべての利益分も 吹っ飛ばすなんてことは多々あります。そこはコストとして割り切ってすぐに 負けを認めて損切りをすべきです。
特に2008年ごろから相場の動きが荒っぽくなっております。昔は FXはレンジが多かったので素人にも儲け易かったのですが、最近は レンジもトレンドも切り替わりが速いので判断の遅れが命取りになります。
そういう意味では最近はレンジ相場で稼ぐのは難易度が高くなっている のかもしれません。とにかくレンジ相場狙いの場合はレンジをブレクした時には すぐに撤収することを心がけましょう。