FXコラム「ゼロサムゲーム〜FXで勝てない理由B」
さて、今回はついに本題である「ゼロサムゲーム」について書きます。
まず フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』からゼロサムゲームについての
説明を持って来ると
複数の人が相互に影響しあう状況の中で、全員の利得の総和が常にゼロになること、
またはその状況を言う。
という説明が書かれております。
「儲かった人と損した人のプラスマイナスの総量がゼロのゲーム」のことを言います。 つまり損得の合計(SUM)がゼロになるゲームのことです。
さらに分かりやすく説明すると兄弟でケーキを半分に 切り分けている状況です。 どっちかを大きく切ると、どっちかが小さくなる。 片方が得した分、もう片方が損をするような状態。 それがゼロサムゲームと呼ばれる状況です。
FXもゼロサムゲームであると言われております。 誰かが勝てば、誰かが負けているのです。逆に誰かが負けていれば、必ず誰かが勝っているのです。 あなたが良いタイミングで買えた時は、相手は悪いタイミングで売ってしまったのです。 FXは言うなれば両替と変わりありません。価値の変動する通貨同士を世界中で激しく両替しているのです。 そして両替が何も経済的な付加価値を生み出さないのと同様にFXもなにも付加価値を生み出しません。 誰かが勝てば必ず誰かが負ける、損得の合計がゼロのゼロサムゲームなのです!
※厳密には外国為替市場は投機のみならず実需もあるのでゼロサムゲームとは言えないという方もいます。 しかし実際は実需が全体の取引に占める割合は1,2割に過ぎないと言われているので、FXはゼロサムゲームであるといっても間違いではないでしょう。
限られたパイを奪い合うゼロサムゲームであるFX。誰かが儲かるには誰かから奪わなければならない。それでは全員FXで勝つなんてことはあり得ないし、 単純に考えてもFX参加者の半分が負けていても不思議じゃありませんよね。FXで初心者が勝てないのは当たり前です。
そしてさらに悪いことになんとFXはこのゼロサムゲームですらないのです!! FXで8割近くの人が負けている理由は、そこに原因があるのです。 FXがゼロサムゲームですらないとはどういうことなのか? 次回はこの点からFXの真の姿に迫りたいと思います。