FXコラム『FXコラム『両建てとFX B 両建てのデメリット』

FXコラム「FXコラム『両建てとFX B 両建てのデメリット」

前回はFXの両建てのメリットについて述べましたが、 今回はFXの両建てのデメリットについて書きたいと思います。

前回の両建てのメリットで、 「ポジションを閉じることなく、 為替変動リスクを回避できる」 「両建てするのはポジションを閉じるのと同じ」 と書きましたが、厳密に言うと両建てとポジションを閉じるのは同じではありません。 両建ての方がコストが多くかかるのです。

FXにおいてはBidとAskに差があるため、両建てするとスプレッドコストが 二重にかかってしまいます。そして同じFX業者でロングとショートを同時に持つと スワップポイントは、ロングとショートを差し引きするとマイナスとなって これもノンポジ以上にコストとなります。

あとこれはFX業者によりますが、両建てする分証拠金が余計にかかり 多くの資金が拘束されることになります。レバレッジが高くなる原因にもなります。

以上のように両建てするとノンポジにする以上にコストがかかってしまうのです。

両建てするとポジションを確定せずに結果を保留出来るような気にはなりますが、 結局両建てのポジションをいつ外すかという問題は残ります。一度ノンポジにして 新たにポジションを持つのと同じで、いつ両建てを外すかというタイミングの問題は 両建てにおいても残ってしまうのです。

結局ノンポジにするのと同じ効力しかないのに、余計にコストがかかるのが 両建てであると言うことが出来ます。

論理的に考えてみると、よりコストがかかってデメリットが多いように見える両建て。 それでも両建ては根強いファンが多く、未だFX業者でも両建てを許しているところが いくつも見られます。

それでは次以降にどんな場合にFXでは両建てをするのか、どんな場合に両建ては 有効な場合があるのかについて深く掘り下げていきたいと思います。

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