FXコラム『両建てとFX A 両建てのメリット』

FXコラム「両建てとFX A 両建てのメリット」

前回は両建てとFXについて軽く概要だけ説明しましたが、 今回から両建てとFXについてさらに細かい話をしていきたいと思います。

今回は両建てのメリットについて書きたいと思います。

前回も書いたように両建てとは同一の通貨ペアで「買い」と「売り」のポジションを 同時に同一単位を持つことです。例えばドル円で10万通貨のロングを持つと同時に 10万通貨のショートを持つことがドル円で両建てしている状態と言えます。

両建てすることで、「買い」と「売り」の効力が打ち消し合いますので、 その通貨ペアから生じる為替差損益がゼロとなります。 上記のドル円を10万通貨ずつの例ですと、両建て後に1円円高が進んだ場合、 買いポジションでは10万円の為替差損が出て、売りポジションでは 10万円の為替差益が出ますので、合算するとプラスマイナスゼロとなります。

そう、つまり両建てするとポジションを閉じることなく、 為替変動リスクを回避できるのです。両建てにしてしまえば どんなに激しく相場が乱高下しても無風状態でいられるのです。

ただこれは一応両建てのメリットとは書きましたが、 単純にメリットと言いづらい部分もあります。 為替差損もなければ、為替差益もないということは、 つまりノンポジションと同じだったりします。

実際両建てするのはポジションを閉じるのと同じなので 意味がないという意見もあります。両建ては悪手としてすべきではない という意見もあるほどです。

両建てのメリットについては、もうちょっと掘り下げる必要がありますが、 その前に次回に両建てのデメリットについて取り上げて見たいと思います。


inserted by FC2 system