FXコラム『FXのトレード手法の変遷 @』

FXコラム「FXのトレード手法の変遷 @」

FXにおけるトレード手法の人気には移り変わりがあります。

FXの初期には一方的な円安相場だったこともあり、 まずはスワップ派がもてはやされました。 ロングして放置するだけなので誰でも簡単、 為替差益とスワップが同時に貰えるのうたい文句に 多くの人が外貨預金からFXに参入。 オーストラリアドル、ニュージランドドルなど 高金利通貨をロングする人が特に多発しました。

しかしそんな甘い話はなく、幾度となく急激な円高が発生、 強制ロスカットされる人が大量発生。 レバレッジコントロールも考えずに 金利狙いでロングしていた人たちの 多くがMC(マージンコール)で 退場の憂き目をみました。

その後は南アフリカランド、トルコ、クローネなど 年利10%を超えるような高金利通貨の人気が過熱。 それだけのスワップを貰えば多少円高になっても 全然問題なしというのがウリでした。

しかしリーマンショックの超絶円高がとどめを刺して スワップ派は抹殺されました。 今更何を言おうが、誰もスワップ派の話など聞かないでしょう。

その後は様々なテクニカルがもてはやされました。

移動平均のクロス、RSI、下ひげ(笑)、フィボナッチ、 コマ足、ボリンジャーバンド、ストキャスティクス、 ダイバージェンス等々。

しかし結局どんな相場でも万能に勝てるテクニカルはなく、 どの手法も一長一短、人気が出ては衰退するを繰り返しました。 様々な情報商材が発売されましたが、 結局うたい文句のように勝てる人は誰ひとりいませんでした。

これらのテクニカル手法はチャートの分析力も求められており、 ある程度相場にも貼りついている時間的余裕も必要でした。 決してすべての手法が悪かったとは思えませんが、 (もしすべてが駄目ならテクニカル自体が無意味ということになる) とにかくいろいろ面倒くさいテクニカル手法の人気は 次第に衰退していくのであります。

そしてここからFXの手法はよりラクチンなもの、時間のかからない 手法が求められるようになってきます。

らくちんで時間のかからないFX手法のブームの話は 次に続けたいと思います。


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