FXコラム『FX初心者にファンダメンタルは必要?』

FXコラム「FX初心者にファンダメンタルの知識は不要?」

FXでマーケットの先を読むためにはファンダメンタル分析とテクニカル分析の 2つを身につける必要があります。 基本的には両方の知識を身につけてほしいのですが、FX初心者である皆さんは 専業のトレーダーではありませんので、FXの勉強にそれほど多くの時間を費やすことは できませんよね。

じゃあFXでファンダメンタルとテクニカル、どちらの勉強の手を抜くべきかといえば、 私はファンダメンタルの勉強の手を抜くべきだと考えます。

なぜFX初心者の方がファンダメンタルの勉強の手を抜いて良いのかという理由を説明する前に、 私がFXを始めてしばらくしてファンダメンタルの勉強の為に読んだ本を紹介したいと思います。

朝日新聞のコラムなどにも登場しているのでご存じの方も多いと思いますが、 モルガンにいたころには「伝説のディーラー」と呼ばれ、ジョージ・ソロス氏の投資アドバイザーを務めたこともある 藤巻健二さんによる大学での講義をまとめた名著「藤巻健史の実践・金融マーケット集中講義」です。

この本は大学の講義をまとめたものなので、非常に分かりやすく、かつ実践的な本であり、ファンダメンタルを勉強したい人には ぜひお薦めしたい一冊ではあります。(ただし経済を全く勉強したことない人にはレベルが高いかもしれません。一応中級者用と考えてください。)

ただこの本を読む前に認識しておいて欲しいことがあります。それは藤巻健二さんは今回の金融危機のはるか前に ずっと円安論を主張しており、本人もドル資産と株を大量保有していました。そう、彼は今回の金融危機で大損しているのです!

そこに私がFX初心者にファンダメンタルの勉強はあまり必要ではないという根拠があります。 藤巻健二氏を見ても分かるようにファンダメンタルの知識があったところで、現在のいろいろな要素が複雑に絡み合った マーケットは読むことが出来ないのです。プロでさえこの有様なのですから、我々素人がちょっとかじったぐらいでは、 全く意味をなさないと考えるべきでしょう。むしろファンダメンタル分析で出た結論にこだわるがために損切りが遅れて 大損することにさえなりかねないのです。

以上のことから私はFX初心者はあまりファンダメンタル分析に深入りすべきではないとさえ考えております。 ただし、ファンダメンタル分析も、ある程度は実用的な部分もあるのは事実です。入門的なことも全く知らないというのは あまり良くありません。このサイトでも順次FXトレードに使えるファンダメンタルについても触れて行こうと思いますが、 まずはFXの入門書に書いてあることぐらいは押さえておきましょう。

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